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私ときどきレッサーパンダ鑑賞。 

本当のことを言うと、終盤までは、あまり好きな映画じゃなかった。最近だと『ボーはおそれている』もそうだったし、ああいう大人になっても親が怖いって話って、『ジプシー』を見て以来結構苦手に感じていて。父親がフォローにまわるのも(よく考えれば、これは甘やかしているわけではないし、夫婦・家族の形として全然アリというか良い家族だし、同時にジンがミンのことをずっと昔から好きで今でも夫婦の関係が悪くないことの証拠でもあったんだけど)今まで空気だったのにこういう時だけ男がしゃしゃり出てきて"いい人"やるのって都合よくない?とちょっとムカついたし。
でも、メイの爆発もさることながら、ミンが爆発してくれたのが良かったなぁと思う。根深い意識だった。期待に応えられない、ダメな人間でごめんなさいって。ミンもミンの母親も子どもにそんな思いをさせることを望んではいないのに、結果としては子供を愛しているのに「期待に応えられなくて親が怖い」の気持ちを再生産しかけていた。

私ときどきレッサーパンダ鑑賞。続き。 

だから、13歳で、わだかまりの発生直後?に爆発して対決できたのは、良かったなぁと思う。というか、救われた。もしこのまま成長したら『エブリシング・エブリウェア・オール・アットワンス』になっちゃうんじゃないか。お母さんだけなんか勝手に納得できて良かったですね、過去や現在の私が救われるわけじゃないけど、みたいな和解といえるかどうなのか…という母娘。もっと拗らせたらやっぱり『キャリー』路線になっちゃうんじゃないか。それを考えたら、13歳というのはファンタジーでふわっとさせておける、すごく良い(ある意味ずるい)年齢設定だと思った。ディズニーだし「モンスターは死すべし!」な流れにならないのは当然とはいえ。メイが親の理想じゃない"自分"を自分で受け入れることができたという結末にホッとしたし、ミンの結末・母との和解にもホッとした。これからもぶつかることがあるかもしれない、でもぶつかってもきっと大丈夫なんじゃないかな、この家族なら。と思えたので、苦手な話だと思い込んでた割には総合的に悪くなかった。

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