この映画に近接する形で、「娘は戦場で生まれた」があり、その先に「存在のない子どもたち」がある。

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「トゥモロー・ワールド」観た
これほど赤子の声が絶望的に聞こえたことがない。
絶望的、あまりにも絶望的。
スクリーンから目を離して見えるこの世界が映画の”鏡”となって私の目には映っている。

まちがいなく傑作SFだった。

パラサイト見に行きたいけどいまの時期はなあという気持ち。

“人間賛歌”のドキュメンタリー映画『娘は戦場で生まれた』

doi-toshikuni.net/j/column/202
見に行きたい

映画感想:この世界の(さらにいくつもの)片隅に 

戦争は死んだ者の未来を奪い、生き延びた者の過去を奪う。そしていま現在に生きる人を束縛する一方で、縛られた人々を結びつける力がある。なぜなら、生き延びた者の未来まで奪うことはできないからだ。だからこそ、いつしか再び戦争は起こるのだろう。

あの映画に死者がほとんど登場しない理由は、彼らが未来を奪われた者たちだからである。だからこそ、この映画が描かなかった部分が重要であるのは、まさに生き延びた者たちに焦点を当てた作品であるために、予期される未来(いま映画をみている観客たちの現在)まで続いていることを暗示させるためなのではないか。
そして現在の私達にとっての未来もまた再び戦争の火種を各地で育んでいる。この世界のあまりに救いようのなさの片隅に、みんなの各々の私(たち)は生きていることをあらためて自覚させられる作品だった。

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