10DANCE(Japan/2025)をNTFLXで。 

12/18公開ネトフリオリジナルがほんの数日でSNSに感想が溢れかえり、BL+芸道ものというのに目を剥いて。BLの市民権獲得をまざまざと見せつける。オリジナルは日本語だが、吹き替えに英語他12言語。字幕は日本語を含めて33言語で、アラビア語や簡体中文などもあり吃驚。それにしても韓流に引っ張られてなのか、日本の最近の俳優は垢ぬけて演技もきちんとこなすのが増えたなという思い。BL要素よりも前に、主人公2人が、文化の境界を生きてきて、現状で日本を本拠地として「本場」とのギャップを内包/顕示している存在であること。その辺は原作よりも映画でくっきり浮かび上がる(が深くは追及されない)。ラテン文化の表層的描写が問題となったようだが、そこを踏まえないと実りがない。ラテンとスタンダードなんて1つの枠に入れるのがどう考えても無理なものなのに、競い合わなければならないところに芸道もの異種マッチの面白みが出る。見せ場の一つ、終電の地下鉄とその前のシーンが虚構の組み立てだったのが興味深い。腐の人の感想に大笑い。x.com/unnatural_67/status/2003

10DANCE(Japan/2025)をNTFLXで。 

「黒いドレスは着たことがない」のくだりがよく分からなかったんだけど、ネタバレ解説でやっと理解した。それにしても、競技ダンスというものは、フィギュアスケート(ペア)と同じく、芸術点という曖昧なものが勝敗を左右する難しさを抱えたスポーツであり、性別による露骨な作業分担があり、もっと言えば性差別があるのは自明のこととされていて、「フォロー」の肉体的な苦痛もはっきり台詞で示されているのがなんとも。ジェンダー間の不均衡を内包した競技世界なのだ。本作に登場する女性たちは、いずれもヘテロ自認の主人公たちの恋敵にはならない位置にいる。主演の男2人が踊る時、どちらがリードでどちらがフォローなのかについては性的な隠喩があると見ていいのか。腐女子によるブラックプールのタワーの電飾についての汚れた心の解釈を読んでギャハハと大笑いできるのはBLだからこそで、ヘテロなら後ろめたさが伴うだろう。後ろめたさを感じなくていいのかというのはあるが。しかしこれが大手配信により世界的に配信され、ヘテロの人気俳優が当たり前にホモの演技をするとは、世界は変わったものだと思う。

スレッドを表示
フォロー

10DANCE(Japan/2025)をNTFLXで。 

それに対し頑なにミソジニー的世界観に固執するのがインドなどで、これもまた難儀な世界だと思う。翻って日本で腐女子世界に浸ってきた一部がインド映画のファンとなり、ミソジニー的ヘテロの物語にBL味を見出して消費する現象は興味深い。これもまた日印のファンたちの同床異夢の最たるものか。日本の腐系ファンが大喜びするのはバディ系(R3、グンデー、WAR、マーク・アントニー、一定程度はBHBLも)で、喜び方が本国ファンと全然違う。いずれ同床の異夢は醒めて、鋭く対立したりする日が来るのだろうか。批評ではこれがよかった。elle.com/jp/culture/movie-tv/a

ログインして会話に参加
映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。