Mangalyam Thanthunanena (Malayalam/2018)をオンラインで。
KUBOを潰すため、一度見てるのを忘れ2回目。既視感は時々あったがマ映画あるあるだと思ってた。1回目はずいぶん辛辣なことを書いていて、基本は変わらないのだけど、随分楽しめた。舞台はトドゥプラで時おりコッチ。並外れて献身的な相棒のシャムシュを除き濃厚なクリスチャン社会。職なし・蓄えなし・借金ありという設定はいつものアレで、誇り高い立派なクリスチャン家庭というのが加わる。外の目で見ると、ケーララ人の宝飾品に対するオブセッションがやはり異様で、準貨幣ならばそれとしてドライに売買すればいいものを、やはり装飾品として加工してあるだけに個人的な愛着がついて回り悲喜劇の元となる。どんな貴金属であれ金以外は銀行で抵当にできないというのは初めて知ったが、つまりそれが金への執着の理由か。義父の用意した立派な職業に就くことを拒むのが子供っぽさで、そのネポティズムを甘んじて受け入れるのが大人としての責任の取り方というロジックもカルチャーギャップ。劇終に無理に突っ込んだ感のあるソングMounamはボサノバ風で印象的。
Mangalyam Thanthunanena (Malayalam/2018)をオンラインで。
静かなクライマックスでのKUBOとニミシャの、演技派同士の芝居はビリビリとしたものが感じられるほど見事だった。前回観た時には何も感じなかったのか、自分。そういう意味では2度見してよかった。