Mangalyam Thanthunanena (Malayalam/2018)をオンラインで。 

ニミシャ・サジャヤン固め見のプロジェクトの一環で。それにしても彼女は共演相手がどの作品もおっさん寄り。老け顔だからなのは分かるけど、いずれの相手も演技派ですごい。そしてほとんどの作品で危機に直面した女性を演じている。その中では本作はぬるま湯な方。チャッコーチャンにありがちなダラダラしたコメディー。相変わらずの借金を背負った無職青年の苦闘という設定。若干の捻りは、一時は湾岸で働いてそこそこの暮らしを立てていたが、訳あって帰国して休職中というもの。最後の解決はかなりイージーな、「それで解決ならもっと早くやっとけ」というものだった。その素直な解決法を取れないために、非現実的で馬鹿馬鹿しいあれこれに手を出すというのが笑わせどころらしい。まあでも十分に歪んでる。借金を返すために妻の金製品を売ろうとするが、母のものに手をつけるのは断固として拒む(マザコン)とか、妻の父の会社に勤めるのを嫌がる(妙なエゴ)とか、うべなえない。でもチャッコーチャンだから見られてしまう。久しぶりのシャーンティ・クリシュナに涙。

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KUBOを潰すため、一度見てるのを忘れ2回目。既視感は時々あったがマ映画あるあるだと思ってた。1回目はずいぶん辛辣なことを書いていて、基本は変わらないのだけど、随分楽しめた。舞台はトドゥプラで時おりコッチ。並外れて献身的な相棒のシャムシュを除き濃厚なクリスチャン社会。職なし・蓄えなし・借金ありという設定はいつものアレで、誇り高い立派なクリスチャン家庭というのが加わる。外の目で見ると、ケーララ人の宝飾品に対するオブセッションがやはり異様で、準貨幣ならばそれとしてドライに売買すればいいものを、やはり装飾品として加工してあるだけに個人的な愛着がついて回り悲喜劇の元となる。どんな貴金属であれ金以外は銀行で抵当にできないというのは初めて知ったが、つまりそれが金への執着の理由か。義父の用意した立派な職業に就くことを拒むのが子供っぽさで、そのネポティズムを甘んじて受け入れるのが大人としての責任の取り方というロジックもカルチャーギャップ。劇終に無理に突っ込んだ感のあるソングMounamはボサノバ風で印象的。

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静かなクライマックスでのKUBOとニミシャの、演技派同士の芝居はビリビリとしたものが感じられるほど見事だった。前回観た時には何も感じなかったのか、自分。そういう意味では2度見してよかった。

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