Sardar Udham (Hindi/2021)をインド大使館で。
もう一つ特筆すべき点は、作中ではスポットを当てた描き方をしていなかったが、ジャリヤーンワーラー・バーグ事件で実弾を発射した兵卒はほとんどがインド人だったこと。これは、本作を英国人への忖度でオスカーに出品しなかったことなどよりもずっと重要な、議論すべき点ではないか。それからジャリヤーンワーラー・バーグ事件の回想以外の大半の部分は英国を舞台にしているけれど、緑のイングランドの麗しさや日の沈まぬ帝国の首都の威容は意図的に描かれず、ただもうじめじめとした陰気な土地として表出されていた。また本作は、ヒンディー語で非ヒンディー語圏の英雄を描く映画群の一つとなる訳だが、英国人には英語を喋らせていた。当たり前のことに思えるが、英語とパンジャーブ語に非対照があることになる。