Tourist Family (Tamil/2025)を川口スキップシティで。
客入りは70人前後だったか。タミル人の姿はほぼなし。128分。スリランカからの経済難民としてラーメーシュワラムの岸辺にたどり着いた4人家族。すぐに警察に捕まるが、次男の愛嬌で無罪放免となる。チェンナイのケーサヴァナガルナガルに落ち着いた一家は、不法入国を悟られないためにスリランカ・タミル方言を出さないよう努めるがうまくいかず、ケーララ人だと偽る。大黒柱のダースは職を探して彷徨いコロニー内の老人の運転手として仮採用される。ダースは家族と喧嘩したり不貞腐れたりすることもある普通の男だが、ゴミをゴミ箱に捨てる、倒れている者には救急車を呼ぶ、身寄りの少ない老人の葬儀に町内の人々を呼び寄せる、などなどを何も考えずに当たり前のこととして行う。長男の、そして大家の娘の、ティーンエージャーの失恋エピソードが相似形で語られ、どちらも大笑いで終わる。一家がケーララ人を詐称することで周りの人々がマラヤーラム語を話すシーンが複数回あり、タミル語世界から見たマ後の響きの呑気さがくっきり分かって笑える。スリランカ方言は全く識別できず。