Tourist Family (Tamil/2025)を川口スキップシティで。
日本語での怒涛の感想を目にして、「犬を戻してやれ」が異常に多いことで考えた。インドでのレビューではそうしたものを見た覚えがない。愛犬と一緒に写真に収まるセレブなどを見ているとその感覚はないかもしれないが、インドの庶民の間では犬猫などというのは「迷惑かけなきゃその辺で勝手に生きてろ」なもので、件の“兄”のように人格化して思い入れをする人はまだ少数派だと思う(中産階級の中ではそれなりの割合を占めているかもしれないが)。一度捨てられたにもかかわらず戻ってきた犬は一家のことを主体的に選び、“兄”のことは忘れたと考えるのが妥当ではないか。動物本位制で作品をジャッジするのはどうよと思った。しかしセンシティブ表現の有無をあらかじめ調べてくれるサイトの最王手の名前はあれだったし、世界的な潮流がアレなのは頭では理解できる。本作における動物の位置づけは、まあ昭和の時代のそれなんだと思う、遅れてるとか進んでるとかの問題ではなく。