Sita Ramam (Telugu/2022)をNTFLXで。
その後レビューを漁ったりして、本作監督がAndala Rakshasi(2012)のハヌ・ラーガヴァプーディだと知り、ちょっと待て!となった。全体的に夢の中のようなフワフワとした雰囲気はARと確かに似ている。ただ、Sita Ramamを見て感じたのは、カシミールとハイダラーバードのニザーム宮廷、どちらも映像作家が良く知らない世界なのではないかということ。ニザームの末裔の浮世離れした貴族性とか、カシミールの「いいムスリムと悪いムスリム」の違いがはっきりしない曖昧さとか、そういったものを肌で知ることなく想像で適当に作ってしまった感がぬぐえない。ラーガヴァプーディはテランガーナ人ではあるものの、AP寄りの地域の出生で、ハイダラーバード文化にそれほど造詣が深いとも思えないのだがどうなのか。一般レビューでオスマン・トルコの帝室からニザーム宮廷に嫁いだNilufer Hanımsultanがモデルなどと書かれていたが、根拠薄弱で問題外だった。