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「クレイジー・リッチ」 

1,100円サービスデーだというのに、夕方からの回に行ったら、観客はわたし含めて4人。こりゃ、当地では早々に打ち切りになりそう。見に行ってよかった。

楽しいラブコメで、テーマも古典的。家族と個人の相克。

都会で成功した女性が、地方の大金持ちの御曹司とそれとは知らずに恋に落ち、「親にあいさつ」ということで連れて行かれて、カネ目当てと思われて騒動になる。

これが、アジアからアメリカに渡った移民だとこういう話になるのね、という感じ。

御曹司の彼氏はめっちゃいい人なのだが、家族という装置の抑圧性にまったく気づいてないところが、後の悲劇を感じさせる。

大金持ちの彼氏の親族より、小金持ちの友達一家のほうが幸せそうだ。

ハリウッドで白人俳優使って作ったらふつうの映画だが、役者全員アジア系を使うと、政治的なイシューになる。

まあ、移民というのは、生きてるだけで政治的な存在だからしかたない。

邦題で "Asian" がはずれたあたりも。

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