LION 25年目のただいま
Netflix で。
食うや食わずで、母は重労働の石運び、兄は貨車から石炭を盗んだり、なんだかいろんなことをして生計をたてている。
家がそんな状態でも、5歳の主人公は、母と兄の愛情がたっぷりで、満ち足りた表情なんだよね。
まだ小さいけど、家族の役にたちたくでしょうがない、ほんとにいい子。
回送される客車にとじこめられ、1,600キロも移動してしまったというのだから、びっくり。インドは広いわー。ついた場所では、言葉も通じない。
タスマニアに住む白人夫婦にひきとられて、この人達がまたいい人で、りっぱに育つんだけど、家を離れたある日、なにかにとりつかれたように生まれた場所を探し始める。
欧米に養子にいったアジア出身の子供たちは、おとなになって親を探すことも多いと聞くけど、育ての親に遠慮してできない人もたくさんいそう。
月並みといえば月並みなんだけど、音楽がとてもよい。
親や妹と再会できて、よかったね、といい気分になって見終わるところで、最後に画面に映し出される文字列に、衝撃が待っている。
主人公が何度も見る兄の幻影の姿。その意味がはっきり見えてくる。