『背徳の王宮』の感想です。 (2/3)
確かにエロはたっぷりだし、王の色狂い、狂気を見せるために必要な内容でサービスシーンという感じではない。あんまりエロに没入できないように、若干引き気味に作ってある。というか、興奮するより、あまりのえぐさにどんびきのシーンが多い。
暴君で有名な燕山君を題材にとった映画はたくさんあるし、わたしの好きな『王の男』もそのひとつ。
この映画は、タイトル通り臣下がいかに暴君を作ったか、自分の権力のために利用しているはずが、怪物と化した王に振り回され、王の狂気の片棒をかつがざるを得ないという話。
そのへんのダイナミズムがしっかり描かれているので、そこはおもしろかった。
しかし、最初に書いたように、殺戮シーン、悲惨なエロシーンがあまりに多くておなかいっぱい。
ひとことでいって、くどすぎる。
燕山君役のキム・ガンウは、よくがんばりました、という感じ。
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『背徳の王宮』の感想です。 (3/3)
チュ・ジフンはうまいうえに、キャラクターも役にはまっていてたいへんよかったが、王の慰み者として宮廷にあがるふたりの女優が出色。逆賊の汚名を着せられ殺された父の復讐に燃える両班の娘、成り上がりをもくろむ妓生を、それぞれ色鮮やかに演じている。
色鮮やかといえば、踊りのシーンの衣装や演出がよかった。
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