『ビール・ストリートの恋人たち』の感想です。 (1/3) 

前作『ムーンライト』がとてもよかったので、期待いっぱいで出かけたが、期待を裏切られなかった。

冒頭、歩いてくるふたりを見て「なんて美しい人達なんだろう」と思ったんだけど、その次のシーンでは、男は刑務所の中で、ガラス越しの面会。ふたりともやつれていて、もう、あまり美しく見えない。

彼らの美しいラブストーリーと、差別によってひきさかれている現実が二重写しになって、相反する感情が強く呼び覚まされ、見ていて苦しかった。

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『ビール・ストリートの恋人たち』の感想です。 (2/3) 

愛する人に抱き寄せられるときめき、安心感、そして、いくらもがいても前に進まない、ほしいものはどんどん遠ざかっていく、悪夢のような現実。どちらも、わたしにとって親しみ深いものだが、もう長いこと忘れていたものでもある。

つらいストーリーだが、ヒロインの家族がささえあって生きているようすが、救いだった。
とくに、母親役のレジーナ・キングがすばらしい。
オスカーで助演女優賞をとったということだが、当然だろう。

1970年ごろの黒人女性の装い、そして、ティッシュの母や姉と、ファニーの母や姉の髪型や衣装の違い。
そのあたりも、語っているものが多い。

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『ビール・ストリートの恋人たち』の感想です。 (3/3) 

窓の外の雨の音、街の音、音楽だけではない、そのような音がとても効果的だった。
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