ダメだ。「死に至る病」は、我々一般人には理解できる代物ではない。ググればググるほど、それが分かる。この書籍一冊を理解するためには、数年の時間を要する。否、そんなに時間をかけたとしても、永遠に理解できないことだってありうる。
『止められるか、俺たちを』の感想です。 (4/4)
映画は私的なものなんだよ。だって、この世界を見る我々の視点も情念も、本当は私的なものでしょう?我々の肉体も私的なものでしょう?何を言っても、やっても良いじゃないか。正にそんな映画でした。
1970年代を生きた人にとって、この映画は、当時を懐かしむものなのかもしれない。
・・・今を生きる10代中盤から20代前半の多感な、できれば映画好きではない、一般的な人にこそ、観てもらいたい。
今とは全く異なる日本社会がそこには描かれている。先に述べた通り、それは本当の人間の「情念」が生きていた時代である。
https://eigakansou.life/%e6%ad%a2%e3%82%81%e3%82%89%e3%82%8c%e3%82%8b%e3%81%8b%e3%80%81%e4%bf%ba%e3%81%9f%e3%81%a1%e3%82%92/
『止められるか、俺たちを』の感想です。 (3/4)
この映画には、強い情念を持っている日本人が描かれている。ぶっちゃけそれだけ。あのね、本当にそれだけ。
メッセージ性があまりにもどストレートであるため、観る人によっては違和感を抱くかもしれないが・・・、それで良い。むしろ違和感を感じろ。もしかすると、今の時代にはない「救い」を得られるかもしれない。
劇中、学生運動や、かつての赤軍事件を彷彿とさせるシーンが多々あるため、思想性の強い映画だと想う人がいるかもしれない。
・・・が、勘違いしてはいけない。
この映画で伝えたいことは「思想」では無く、「情念」だ。
若松監督自身、思想のある人物ではない(それを意図したシーンが、ちゃーんと入ってます、良く観てれば分かる)。彼には私的な情念と肉体があるだけ。
『止められるか、俺たちを』の感想です。 (2/4)
僕は社会のことを考えるのが好きなんだけれども、最近特に強く感じることは、日本人には「情念」が失われている、ということなんだ。
(日本人以外はどうなのか?はわからん。外国人の友達がいない)だってそうでしょう?今の時代、私の周りの人間は、損得勘定でしか動かない。自分だけは損をしたく無い、ということしか考えていない。「なんのために生きていますか?」と問われたとき、彼らにはその答えが無い。でも一生懸命に貯金だけはしている。なんで貯金するの?と聞けば、十中八九帰ってくる答えはこれだ。
「老後に必要な貯金は1000万年なんだぜ?」
「お金持ちになりたいから」
「・・・(無言のにやけ笑い)・・・」
「世界一周旅行したいから」
バカか?こいつらwww。バーカバーカ!
『止められるか、俺たちを』の感想です。 (1/4)
いやぁ・・・なんて言うか・・・形容する言葉がない。
僕からしたらこの映画は「良い」とか「素晴らしい」とかの範疇を超えていた。
いつも僕は、割と冷静な(悪く言えば冷めた)気持ちで映画を見るんだけれども・・・。
この映画では、そういった冷めた視点を全て忘れることができた。本当に久々。
撮影技術?脚本?役者?・・・技術を語ることには価値がないとさえ思った。むしろ語りたくない。
映画が面白かったかどうか?・・・どうでも良いんだよ。
僕は、この映画の「テーマ」の部分に強く共鳴してしまったのだ。だからこの感想は、極めて私的なポエムとなっているので、読む人はご了承を。
https://tomomachi.stores.jp/items/5ca3f81cc3a96748bd547a91
↑で・・・「信念」についての話がされていた。確かに信念を持つことは重要だ。現実世界では信念を持ちにくくて大変だなぁと思ったけど、よう考えてみりゃ日本にも信念があったわ。それは金と美容と健康と承認欲求(イイネボタン)・・・信念持ってるじゃん。日本人偉い・・・・・・・・・・・・
・・・否、そうじゃなくて。結局のところ、どのような信念であるのか?という内容の議論の方が重要なのかもしれない。
『劇場版 機動戦士ガンダム』の感想です。 (3/3)
ガンダムというコンテンツを通して、製作者の中二病的なこだわりが所々で見える(特に戦争映画好きな人なら楽しめるのでは無いだろうか)。なんて言うか・・・「エヴァンゲリオン」と「スター・ウォーズ」を足して2で割ったような感じでした。
https://eigakansou.life/%e5%8a%87%e5%a0%b4%e7%89%88-%e6%a9%9f%e5%8b%95%e6%88%a6%e5%a3%ab%e3%82%ac%e3%83%b3%e3%83%80%e3%83%a0/
『劇場版 機動戦士ガンダム』の感想です。 (2/3)
良い映画のお約束ですが、悪役もカッコいいんだ。主人公であるアムロから観たらジオン公国は悪役なんだけど、しかしそれは戦争という状況であるからこその悪役に過ぎず、敵の兵隊もみんな忠誠を尽くし勇敢に戦う男として描かれている。絶対的な悪というのは存在しない。
あと、民間人だった素人衆がホワイトベースの乗組員になって戦っていくという設定も上手いね。軍人を登場させるよりも楽しめる(何故なら、アニメの一般視聴者の大多数は軍人では無いのだから)。
SFとしても良い。このアニメ自体はフィクションですけど(一応、地球の未来の話なのかな?)、世界観とか、戦艦や戦闘機の運用方法とか、なんとなく現実世界と地続きになっているんだよね。
『劇場版 機動戦士ガンダム』の感想です。 (1/3)
面白かった。根強い人気が出るのも納得。
私のガンダム歴ですが・・・恥ずかしながら、初めてガンダムを観ました。
SFロボットアニメですが、この映画、何が良いって?脚本と編集が良い。そこが偉い。
これは戦争映画だわ。戦争映画として面白い。
アクションシーンがすごい!・・・というよりは、作戦の遂行や軍人の振る舞いをリアルに描くことに重点が置かれている。そこが良い。エヴァンゲリオンでもそうなんだけど、何が燃えるか?っていうと、司令室でのエヴァ運用シーンが燃えるんですよね。
『空の大怪獣 ラドン』の感想です。
怪獣とドッグファイトしたいなぁ
てゆーかラドン強くね?最強じゃん。どうやって倒すん・・・
え!・・・これで終わり?(笑)
どう終わらせるかは、制作者も苦心されたのでしょう。
https://eigakansou.life/%e7%a9%ba%e3%81%ae%e5%a4%a7%e6%80%aa%e7%8d%a3%e3%80%80%e3%83%a9%e3%83%89%e3%83%b3/
『マネー・ショート』の感想です。 (2/2)
あとクリスチャン・ベイルが良い。確かにこの人演技派だわ。
「喜劇」というのは誰かの「悲劇」である、という言葉は誰が言ってたものだっけ?
アメリカの凄さは、過去の失敗を分析して反省することができるという点であり、かつ、それをコメディ映画に消化させ、一般の人が楽しんでいるという点である。
こういう良いところは日本も見習った方が良いですね。
日本でも令和が始まるこのタイミングで、「平成」でこれをやったら良いんじゃないだろうか。「高度成長」という幻想にすがる平成を生きていた日本国民は、まるで、大東亜戦争を始めたあの頃の日本国民と全く変わってしぇ〜ん(コメディで)。すみません。調子乗りました。
https://eigakansou.life/%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%83%88/
『マネー・ショート』の感想です。 (1/2)
いやぁ。面白かった。金融業界周りの難しい題材を、うまくエンターテインメントに仕上げていた。映画の出来はテーマでは決まらない。編集次第でいい映画になる。だから映画は面白い。アメリカの住宅バブル崩壊をコメディとして切る。さすがアメリカ映画・・・というか、こういった自己批判性はアメリカの良いところだよね。
サブプライム・ローン問題の仕組みを、分かりやすく、かつ、コメディタッチで描いています(・・・とはいえ、金融商品てのは元々複雑で難しいので、あまり、全体像がわかった!という感じにはならないです)。映画の中の説明により「日本でよくある食品偽装問題と同じじゃん!」ということが良く分かりました。
あとは、チョイチョイと実際のニュース映像やら2006年前後の時代の映像を挟み込まれていて斬新でした。ドキュメンタリーみたいです。
https://eigakansou.life/%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%83%88/