『マネー・ショート』の感想です。 (1/2)
いやぁ。面白かった。金融業界周りの難しい題材を、うまくエンターテインメントに仕上げていた。映画の出来はテーマでは決まらない。編集次第でいい映画になる。だから映画は面白い。アメリカの住宅バブル崩壊をコメディとして切る。さすがアメリカ映画・・・というか、こういった自己批判性はアメリカの良いところだよね。
サブプライム・ローン問題の仕組みを、分かりやすく、かつ、コメディタッチで描いています(・・・とはいえ、金融商品てのは元々複雑で難しいので、あまり、全体像がわかった!という感じにはならないです)。映画の中の説明により「日本でよくある食品偽装問題と同じじゃん!」ということが良く分かりました。
あとは、チョイチョイと実際のニュース映像やら2006年前後の時代の映像を挟み込まれていて斬新でした。ドキュメンタリーみたいです。
https://eigakansou.life/%e3%83%9e%e3%83%8d%e3%83%bc%e3%83%bb%e3%82%b7%e3%83%a7%e3%83%bc%e3%83%88/
『マネー・ショート』の感想です。 (2/2)
あとクリスチャン・ベイルが良い。確かにこの人演技派だわ。
「喜劇」というのは誰かの「悲劇」である、という言葉は誰が言ってたものだっけ?
アメリカの凄さは、過去の失敗を分析して反省することができるという点であり、かつ、それをコメディ映画に消化させ、一般の人が楽しんでいるという点である。
こういう良いところは日本も見習った方が良いですね。
日本でも令和が始まるこのタイミングで、「平成」でこれをやったら良いんじゃないだろうか。「高度成長」という幻想にすがる平成を生きていた日本国民は、まるで、大東亜戦争を始めたあの頃の日本国民と全く変わってしぇ〜ん(コメディで)。すみません。調子乗りました。
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