『孤狼の血』2回目② (若干ネタバレ)
加えて役所広司以外の刑事……主人公に当たる松坂桃李の意外性。登場人物の中で唯一の仲間外れなキャラクターだが、これが最後まで活かされていたのが大きい。常識がある彼の目線が映画を見る観客には一番感情移入がしやすく、これこそがこの映画の意義がある。
この映画はいわば松坂桃李による『セルピコ』、『密偵』であり、彼のミッションこそこの映画を味わう一つの味である。
つまり、東映実録やくざ映画に『その男狂暴につき』と松坂桃李ミッションがこの映画のごっつい味わいである。
たしかに、黒い警察なら北野武も『アウトレイジ ビヨンド』でもやってはいたが、そこの部分がさらに何層にもわかれている。
そしてこの映画の演出の味わいが『凶悪』の白石和彌らしい。のっけから豚の糞とかMEGUMIのエロい見せ方、日常生活ではあり得ないバイオレンスに、そしてまたまた酒地獄。ピエール瀧においしい役をやらせるのも白石和彌監督映画の特徴になりそう。
2回見ても飽きない今年の邦画では文句なしの傑作!!
@joeyogawa 観ました!松坂桃李すごく良かったですね。日本の若手男性俳優は白石さんと組むといいと思います。
@joeyogawa いやぁ。日本の若手俳優は捨てたもんじゃ無いですよね。僕は綾野剛や窪塚ヨウスケ(この人はもうおっさんか・・・)も結構好きです。日本の映画監督は彼らの活躍の場を作ってあげて欲しいものです。
@tacchan
本来なら松坂桃李君の役は綾野剛君辺りがやるべき役でしたが、いつもいつも綾野剛じゃそれ専用の俳優になっちゃいますしね。