@tacchan という、なんだか観ていると暗くなる映画なのか。
というとそうでもない。
この映画の基本路線は、ノマド超カッコいいぜ!だ。ノマドという生き方のススメ、みたいな映画。
そもそもさ。Amazonが奴隷労働を爆進してるのも、共同体が空っぽになっちゃったということも、10年前からわかってたことだ。資本主義の批判はもう終わってるんだ。批判している人たちは、結局のところ、社会を何も変えられなかった。資本主義によって何もかも壊されてしまった。いまさら批判したところでもう遅い。
色々あるけど、いま僕らが生きているのは、この壊された後の世界だ。
この映画を観ると思うのは、アメリカが経済的に強いとか、軍事的に強いとか、ITに強いとか言われるけれど、それはたまたまそうなっているだけというか、結果でしかないということだ。根底にある、アメリカの本当の強さというものが、この映画には描かれていた気がする。
それは何か?
アメリカの本当の強さとへ、あの広大な土地だ。どこまでも続く荒野。あの荒野がアメリカ人の根底にある精神性を育んでいるような気がした。
崩壊後の世界を楽しもうではないか!