鬼滅の刃 無限列車編
鬼滅の社会派映画としての側面。この点にどれだけ共感できるか?によって、映画の評価が分かれそう。
作中でも「鬼が群れない理由」「鬼が持つ不安感や孤独感」「鬼の超人的な身体性」という設定が、アニメ・漫画好き以外の難しいことを考えているような人たち(社会学者M氏とか脳科学者M氏とか笑)の琴線に触れるんだろう。
確かに鬼滅はセリフで全て言っちゃうダサい映画。しかし、その感覚はもはや時代遅れなのかもしれない。
というのも、(鬼滅評ではないが)あの悪魔主義者の高橋ヨシキ氏がこんなことを言ってた。もはや我々は、まともなことをまともに言わなければならない時代に入った。そんな当たり前なことみんなわかってるだろ?だから言わねー!もはやこの美学は一昔前のものであるという感覚。
個人的には鬼滅は「死」についてきちんと描いている点にすごく好感が持てた。
死を美化していると批判する人もいる。しかしその批判は愚かすぎる笑。死の描写を隠すというその態度は、作中の鬼の態度そのものだ。わかる?この意味笑。
いろいろな楽しみ方が多面的にできることが、本作がヒットしてる理由なのかもね。