『狂覗』
出かける前にちょっと時間があったし、Amazonプライムで観た。ホラーかと思いきやいじめの問題を取り上げた作品で、そのテーマはいいんだけど、作品としてはあんまりいいと思えなかったな…なんでかな…
『狂覗』
終始生徒の顔がほぼ見えない演出は良かった。それぞれにどこかおかしい教師たちが生徒の荷物をひたすら漁った結果、結局なにも見えていなかった事がわかったり、見えても見ようとしなかったりというのは結構良いと思うのだけど、何が受け入れられなかったのか。
演技かな…なんかホラー的なんだけど、話はまったくホラーではないから、やけに大袈裟に感じる。あと意味を捉えきれない間が空くことが多かった。あと別に明らかになった事実は驚くべきことでもなんでもなかったし、それで何が言いたいのか掴めない。誰が誰をいじめているかというのが覆ったとして、ひどいいじめはあるわけで、だから何?という…。いじめや教師の見て見ぬふりや高校生の性の問題について問題提起しているとして、そのわりに最後あの関西弁の教師だけが死ぬのも不公平じゃないか? 現実の不条理だとしても、いやそこの不条理を見せられても…
『狂覗』
↑のトークショーの文字起こししているサイトで監督が話している「教師が体育の時間に正しいと思って(持ち物検査を)やっているというのは、これは笑える」というのがもう共感できないな。そういうところが私のこの作品に対する面白がれなさに繋がっているのかもしれない
『狂覗』
なんかこれはただの根拠とかの無い悪口だけど、『Sin Clock』といい、タイトルがダジャレ(ダジャレではないかもしれないが)の作品はどうも私にはだめなんじゃないかという偏見を持ち始めている。『狂覗』はなんと読むのか観るまで分かってなかったけど、調べたら「きょうし」だった。教師とかけていると思われる