ナチョ・ビガロンド監督のこのインタビュー良かったです。
https://i-d.vice.com/jp/article/evbpw7/synchronized-monster-director-nacho-vigalondo?utm_campaign=buffer
怪獣映画を期待したひとには不評っぽいけど、怪獣映画の皮を被ったごりごりの社会派映画としてとてもよくできてると思う。もとの問題意識がそちら寄りなんですね。
「原作はこうなのに」という言い方は好きではないのだけれど、『南瓜とマヨネーズ』で主人公ツチダがハギオとの会話でしばしば出てくる女の子が自分の知っている子であると知り、その子への共感というか連帯というかを再確認する場面はぜったい大事というか、あの作品の肝の一つだと思うのに、なんで消滅させてしまったのだろう。あと誠実でひっそりと植物のようなせいいちと性的にアクティブで不誠実なハギオの対比がよかったのに、なんでせいいちが若い女の子に少しでれっとしてる風なシーンを足してしまったのか…。
シーンのつなぎとかがそもそも映画として楽しくないとも思いますが、それはそれとしてなんだか原作より悪趣味になっていたように感じます。
オダギリジョーさんは相変わらず上手だし、あと太賀さんがすごくよかった。俳優さんはいいんですよね…。写真集として見るなら見れそうだけど、映画として見るとぐちゃぐちゃみたいな感じ…。あと作中の曲をやくしまるえつこさんが作ってるみたいなのですが、それを知る前からあからさまに渋谷系のノリを感じられる曲なので、癖の強さに戸惑いました…。監督の好みは詰め込まれていそうな気がするけど、これは…、もう少しどうにかこう…。
映画だと『ベティブルー』、『お熱いのがお好き』、『エマニエル夫人』、『赤ちゃん教育』、『フランシス・ハ』などが好きです。
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