9月6日にリリースされたグザヴィエ・ドランの「たかが世界の終わり」、やっと観た。(劇場で見逃し案件)濃厚な家族の物語。顔立ちが濃い美しい人ばかりが大写しで出てくる。意味深な視線を投げたり罵りあったりなかなか会話が噛み合わない。そして主人公は一番伝えたいことを最後まで切り出せない。
「わたしはロランス」でも思ったが、ドランはあまり触れてほしくないところ、いつもは覗かない(自ら覗こうとはしない)ところをチクチク痛みを伴って突いてくるから苦手だ。
しかし美しい人の目力はなんと強いことよ。マリオン・コティヤール、チラッと映るラファエロ前派の絵画に似せてるんだろうが、私はボッティチェリだと思ったな…