バクラウ 地図から消えた村①
あらすじ:長老カルメリータが亡くなり故郷の村バクラウにテレサが戻ってくる。しかしその日以降、ネットマップから村が消え、謎の飛行物体が上空に出現。ついには村人から死者が出てしまう。
バックボーンや時代設定の説明がなく閉ざされた村かと思いきやiPadなど皆んな普通に使ってるので、おそらくは現代なんだろう。
そして日常で見てる動画も...これが後にこう繋がるのか...あの車もなるほど...さらにはやたらと歴史館がフォーカスされ伏線が油断ならない。
奇妙な出来事が起こるものの一見して幸せそうな村人の日常が描かれる一方で権力者による水の支配に悩まされている。
こうした無辜の村人にも思えるが、彼らもまた異質を排除する為なら手段を選ばない非情さをも持ち合わせている。格差、差別、貧困と社会的な問題点の描き方が上手い。まるで、今のブラジル政権に対するアンチテーゼと捉える事もできる。