「ナイブズ・アウト」
オリジナル脚本との事だが、アガサを参考にしてるというより、捧げてるくらいに"アガサっぽさ"のユーモアがとても良かった。
ダニエル・クレイグ演じるブノア探偵もアガサ作品に出てくる色んな探偵をミックスしているかのように、有能なのか無能なのかわからないままなのも良かった。
トリックというほどの複雑さはないし、犯人もわかりやすいが、叙述トリックのなかでは観客に対してとてもフェアなのが好印象だった。
マルタの体質を活かし、伏線回収もうまくまとめ、皮肉の効いたお見事なラストだった。
俳優陣は誰一人知らない人は居ないくらいに豪華で、演者を見るだけでもかなり面白い。
ライアン監督だからといってSWを引き合いにするのはお門違い。
SWはマーベルと違い年月が40年以上なのでファンが多岐にわたりかつ硬化してるから誰がやろうと不満はでるのよ。
どうやら続編がありそうな話も出てるので、ダニエルの新たなシリーズとして制作してくれると嬉しいな。
とても面白いミステリだった。