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ドミノ鑑賞。 

予告から想像してたのと全然違った。でも悪くない、シンプルでわかりやすくて、個人的にはこれくらいがありがたい。
誰/何と比べるわけじゃありませんが!私は映像技術にそれほど興味がなく、某難しい映画に「単に家族の話をするだけなのにここまでわけわからなく壮大にする必要あった?」と思ってしまう方なので、これくらいの、敵組織がふわっとしてて、家族の物語でした!どうだ!俺たち強いぞ、えっへん!くらいの方が、好ましい。序盤しかめ面ばっかだったロークが最後ミニーの後方でずっとめっちゃ余裕こいた笑顔浮かべてるの最高だ。
意図的なのかどうかわかんないけど、話にぐっとのめり込んでみてると暗い場面→めっちゃ明るい場面!ってなる個所が何回かあって、それのおかげで「あ、これ現実がわかんない…本気で見ちゃいけないやつだな」と突き放されるので冷静に見られた。そこまで考えてなくて、単にコントラスト強めで眩しかっただけかもしれない。
現実だと思ってたものがあんな安っぽい柱やハリボテでできてたというのって、まさに映画そのもの…偽物を本物に見せる技巧だな、と思えて結構好き。

Mercury鑑賞。アイデア勝負なインドホラー映画。 

字幕(セリフ)なくてもだいたい大丈夫に作ってあるホラー、すごい。スッバラージ監督作品だった、やっぱり面白い。アイデア勝負な映画って結構好き。
話としては「パリピが調子にのってたらかなりひどくやらかして、かなりひどく復讐される」よくあるタイプのホラー映画。だけど、ほぼ言語なし、かつ、非常に強い社会的メッセージを含む。まぁ、そこがうまく噛み合っているかというと言葉がないことで少々わかりにくい部分もあるのが微妙な線ではあるが、とにかくセリフを使わないための工夫とその設定が興味深い。(そんなに数を見ているわけではないが)インドホラーらしくたいして怖くはないんだけど、あなたもそっち側だったのかー!っていうのと、エンドロールのCorporate Earthからの見せ方…ゾッとしたし良かった。

AIR鑑賞。 

スポーツのことは全然わからんが、NIKEって、そしてそのバスケ部門ってあんな弱小というか崖っぷちというか、そんなだったんだねー。全然知らなくて面白かった。
ちょっとずるいじゃん、常識破りで家まで押しかけて、面白いと思ってもらえたもの勝ちみたいなの、と思わないでもないけど、巡り合わせ?時の運?(例えばコンバースが業界最大手を笠に着て天狗になってなければ…あるいはアディダスがしっかり一枚岩だったら…)そういうものも味方につけての物語って、やっぱすごい。
ソニーとフィル…マット・デイモンとベン・アフレックのやりとりの安定感の他にも、靴オタクとも言えるようなピーターの存在や、原稿のエピソードがめちゃくちゃ効いてくるのとか、細々したところが結構好き。そして私はヴィオラ・デイヴィスがとても好きなので、あの存在感と強さは本当に良かった。

アーミー・オブ・シーブス鑑賞。
オブ・ザ・デッドには悪いが、正直、断然面白かった。ゾンビは出てくるけど出てこない…もしかして私、ゾンビ映画そんなに好きじゃなかったのでは?
遠い国の、金庫破りディーターくん(セバスチャン)の前日譚。中身なんてなんでもよくて金庫を破ることが目的というちょっとオタクっぽい、オブ・ザ・デッドの方でも浮いた存在で、でも今回その理由、彼のはしゃぎぶりや最期になるほどなぁと深みが増して、すごく良かった。誰より孤独で普通で閉じこもっているセバスチャンが、自分の一番のこだわりに価値を見出してもらえて、何者かの仲間になれる。それではしゃぐ、あるいは落ち込むのがわかりすぎて、そこにときめいた。セバスチャンかわいい。それと、やっぱり私は普通の神経の人が巻き込まれてキャーッ😱ってなる話が好きw
金庫破り、めちゃくちゃアナログなんだけど、ただ本人の技術のみの戦いであるのと、見せ方として美しく繊細なギミックがカチカチとハマって開いていく音がとても気持ちが良い。

アーミー・オブ・ザ・デッド鑑賞。
へぇ、ザック・スナイダー、一周回ってゾンビに帰ってきたんだねー。やっぱりオープニングみたいな、ミュージックビデオな単位の映像撮ると光る。すごく好き。
ゾンビにもゾンビの社会?があるんだよという話とか、父と娘とか、なぜか…あまり…ノレなかった。そもそもゾンビゾーンへの案内人やヘリ担当・鍵担当とかそれぞれ割とキャラはたってるし、すごくわぁっと盛り上がりそうなのに、全てにおいてアッサリしていたなぁという後味。

コンジアム鑑賞。心霊スポットの廃病院で生配信しちゃうぞ📹 

…思ったほど怖くなかった…。なんだろうね、もうちょっとコンディションを整えて、真っ暗な部屋とかで見るべきだった。昼間に見ても全然怖くない。あ、でもあれは怖かった。絶対いるから絶対振り返れないじゃん…ってなるところ。
調子にのってる不法侵入者なんぞやっちまって結構、くらいの荒んだ気持ちになってしまう。みんながしてるからって勝手に落書きするな。雑は雑だけど、なんとなく「グレイブエンカウンターズ」の方が好きかも。

オペレーション・フォーチュン鑑賞。 

一言で言うと、気持ちが良い作品。プロフェッショナルな動きの気持ちよさ。
バサバサと攻撃を受け流して打撃を叩き込むオーソンのアクション、サラのセクシーで巧みな誘導と技術、背中を任せるのに何の心配もないオールラウンダーJJ(狙撃の腕が最高、惚れる)何もかもが気持ちよかった。あまりに滑らかで気持ち良すぎて、見終わった後、各国の景色がいちいち美しかったなぁ☺️と、グレッグとダニーがラブラブじゃん☺️しか頭に残っていない。
ベンの下への人事異動と「ベンじゃない」から「こっちがベン」のぬるっとしたテンポが狂おしいほど好き。

もしかしたら、結構気を遣って作られてる作品なのかも、とも思った。例えばベンの気を逸らすのが、もちろんサラの色仕掛けじゃなく知性だったり。あえてつっこむならヤマモトさんの日本語が少々怪しい?のはあるけど、あれも作中の映画という言い訳もつくし、私が日本人だから気になっちゃうだけで。というか、作中で出てきた他の国の訛りが正しいのか私にはわかんないしな。まぁともかく。気持ちよく見られて楽しかった。

Janatha Garage鑑賞。
環境保護を学ぶ学生アーナンド(NTR Jr.)、車の修理工場Janatha Garageの経営兼地域の問題解決を請け負うサティヤム。
子どものためを思って荒事稼業から引き離したのに、お互い何も知らないうちに結局そこに戻っていく、運命みたいな話が面白くはある。アクションも普通に派手で面白かった。けれども、環境保護ボーイ(超絶腕っぷしが強い)から地域問題を解決する人(超絶腕っぷしが強い)になるのってちょっと…いやだいぶ強引じゃないか?という感じに、終始強引。たった一人の息子なのに!に対して、息子なら俺がいる!とかも、えぇぇ…と思った。ただ、結局父親のサティヤムがビシっと決着をつけるのと、息子にも容赦ないのはすげぇ。
エンドロール中に「光の祭?でクラッカー使うのやめた」って言ってたからそこがメインだったのかもしれない。
カージャルさんのアイテムソングがあったー、地元最高みたいな歌(省略しすぎ)

限りなき追跡鑑賞。
ヒロインを動物のように投げ縄で引きずり、他にも女を侍らして、仲間にも容赦ない。見た目は一見紳士っぽいけど、ずるいし汚い。スレイトンがド外道。スレイトンの印象があまりに強すぎて、主人公?枠のベンのキャラが薄い。のに、婚約者を取り戻して終わりというのではない正義漢ぶりを見せつけられて戸惑う。
リー・マーヴィンがいた!

SMILE/スマイル鑑賞。 

不気味な笑顔はとてもとても良い。だけに、そういうクリーチャーが出てくるっていうのはなんだか拍子抜けだ。
そして、自分の心の問題…トラウマがあったり付け入る隙がある心だから棲みつく…みたいな話運びなのに、"たった一人の目撃者"を必要とする物語(目撃者がいないと怪異が続かない)であることはちょっと噛み合っていない気がする。パーソナルな物語であれば一人で完結してほしいし、逆に"感染"が怖さの一部であるなら観客という目撃者がたくさんいるのを利用しない手はないと思うんだけどなぁ(なお、私は利用されたらされたで「感染力強いとか、怪異って自意識強すぎ」などと文句を言う人間です)

危険なUターン鑑賞。
悲劇は悲劇だし、社会的なメッセージも実はある、グロ描写も控えめなインドらしい上品なホラーではあったけれども、中央分離帯的なあのライン、そんな雑にブロック置いてあるだけなの⁈というのにまず一番驚いた。

海賊じいちゃんの贈りもの鑑賞。
あっはっはっは😂涙が出るほど笑った。事実だけ見ると「孫がおじいちゃんに火をつけて海に流した」というとんでもない話なんだけど、なんだかんだ言ってみんな丸くおさまって、ああいうお葬式?はある意味幸せかもなぁと思う。

レジェンド・オブ・フォール 果てしなき想い 鑑賞。
壮大で大河ドラマ的だし、名作だろうとは思うけれど、私には非常に退屈な映画だった。
固い長男、自由な次男、愛され三男が一人の女性をめぐって長い時間をかけて崩壊していく。スザンナがひっどい悪女とかでもないので何が悪いといえばあえていうなら時代が悪いのだけれども。崩壊からの持ち直しに結構びっくりした。お、そうくるか!
そういえばブラピの映画って、そんなに見てないかもな。

バッド・ディシジョン 終わりなき悪夢のはじまり鑑賞。 

しょっぱい空き巣だけどごく普通の人間性、一般的な良心を持ち合わせた人間が、とんでもないお宅に侵入してしまって…という話にBad Samaritanのタイトルをつけるセンスはわりと好き。なぜそこまでするのか?の説明に、一応なっている気はする。巻き込まれ型コメディは好きだけど、シリアスだと普通に危ない事件ですねっていうだけの話になってしまうけれども。
一見スマートで清潔感ある独身男性だが、アカン方向に切れ味の良い(銃も撃つ!)デヴィッド・テナントが見られるというのは実に良い。

ビザンチウム鑑賞。 

ヴァンパイアもの。エレノアが主人公なんだけど、彼女の話としてよりも、クララの話としての方が面白かった。めちゃくちゃビッチ風だったのに「あ、そこで…そこで慰めちゃうんだ…」という意外さ?と、「ああ、それは"お母さん"だからなんだな」という納得があって。ママみの強さ。
でも200年一緒にいて親子関係で支配されるって、苦痛でしかない。

NOPE/ノープ鑑賞。 

最初は何見せられてるんだろう…が強くて、見たことあるジョーダン・ピール作品がわかりやすい映画のイメージだったのもあって、もしかして面白くないなコレと思っていたのだけれど、アレがアレってことはお父さんの死因"飛行機からの落下物"って排泄物?に思い至ってからはくっそシリアスに撮ったコメディなのでは?になり、ラッキーやゴーディの暴れる描写があった理由が分かり始め、あの作戦が始まってからは非常に滑稽なのにめちゃくちゃかっこいい!なんだこれ!になった。見てはいけないとお前を見ているぞの両立、しかも後者は対アレで敵意の誘発の意味と対OJ・エメラルドで保護や愛情の意味との真逆の二つが込められていて、なんかそれも良かった。また、見つめる行為でもって飼い慣らそうとする人、見つめて記録に閉じ込めようとする命懸けの(ある意味狂気を孕んだ)人まで登場し、バランスも良くて言うことないわ。前半訳がわからなかった分、後半で取り返した満足度が非常に高い。

LAMB/ラム 鑑賞。 

私の幸せを壊す者を許さない、っていう話だと思った。二重の意味で。
よくわからんはよくわからんけど、羊ヘッドが奇異に見えるだけで、すごくシンプルに嫌な見方をしてしまった。他人の子どもを奪って(しかも母親を殺して)幸せに生活している家族、明らかに自分たちの子どもではないであろう子どもを育てている兄夫婦に対する困惑…例えば白人夫婦に黒人の子どもだったら?と見ると、ごくごく普通に因果応報じゃないかなぁ、などと。まぁ、そういう話じゃないかもしれないけど。

ザリガニの鳴くところ鑑賞。 

おぉ。魔女狩りみたいな話だとは。いいねぇ。
殴られて育った、家族が殴られるのを見て育った少女はひとりぼっち取り残されて。沼地はそのままでも強くて美しかったけれど、テイトによって開けた目で見る沼地の細やかさといったら。今まで漠然と見ていたものに名前がつく、理解するということの喜び。美しいなぁ。
ジャンピン夫妻は彼女の生活を踏み荒らさない程度に心の底から優しく、弁護士はひたすら誠実で、見せ方上手いなと思った。
孤独に生きるのと怯えて生きるのは違うという意志、本の片隅にそっと仕舞われていた秘密。エンディングのCarolinaって曲も良かった。

天地明察鑑賞。
はぁー、安井算哲なんて人がいて、こんな話があったんだぁ…すごい。面白かった。全然知らない世界だった。観測と計算から導き出された結果というのは本来なら当然なんだけど、それでもああやって実際に測ったり計算してたんだと思うと素直に感動しちゃった。
そして正しさだけでは世界は動かせないというリアルさも刺さる。暦…国を変えるには政治力もいる、その点でも算哲さんは恵まれていたなぁと思う。本人、研究者肌で、どちらかといえば出世に興味なさそうな感じだけど。北極出地の時の上司の人たちなんかも本当に楽しそうな計測狂で、(他にも囲碁狂や算術狂がいて)見てて楽しかった。

たくましき男たち鑑賞。
渋くて賢いベンをクラーク・ゲーブル。鼻っ柱の強いネラをジェーン・ラッセル。惜しげなくさらすおみ足が素敵です。でもまあやっぱり見せ場は牛・馬の大移動。すっごい迫力!
命を救われたんだから愛して当然ですってのは、意外に感じた。あんなにまっすぐ表現するの、珍しい気もする(ルイス→ベンの話)

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映画ドン-映画ファン、映画業界で働く方の為の日本初のマストドンです。

映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。