教皇選挙鑑賞。
面白い映画はいっぱいあるし、出来の良い映画もいっぱいあるけど、面白いし、出来も良い、すごい映画だった。おじさんばっかでてきて美味しい☺️スタンリー・トゥッチもレイフ・ファインズも大好き☺️「神は目と耳を与えてくださった」とピシッと口にするシスター、イザベラ・ロッセリーニにも痺れた☺️
誰が新教皇になるのかで引っ張るだけじゃなくて、分断をうむやつはクソ!的なメッセージは強烈だし、(とりわけ保守的な世界で)リベラルが勝てるかというとそうでもないリアルさ、ローレンスにのしかかる失敗できないというプレッシャーなんかの要素が、薄暗く狭い密室で行われる儀式と噛み合い、また決まった後は明るく開かれた外へ出ていくのも含めて、美しく重厚な映画体験だった。
教皇という聖の最たるものを決めるにあたって俗っぽい争いがあるんだろうなーとは観る前から思っていて、実際非常に政治的でお金も絡んだ黒いやりとりもある。それだけでももちろん面白かったとは思うけど、理想的すぎるきらいはあれ聖の話としても外れていないのも上品だった。
#映画 #映画鑑賞 #教皇選挙
教皇選挙鑑賞。続き。
ベニテスの登場と前教皇=神ともとれるような遺志、ローレンスの自分への投票に天啓?天罰?のごときタイミングの爆発。善良で疑念を失わず寛容で、完成された人。そのままの自分でいいのか?は疑念だけれど、神が自分をそう作り、赦されているのだという信仰を抱ける人。これだったら(信仰者でない私としてはよけいに)納得できる着地の仕方だったというのもあって満足度が高い。まぁ、それだけに、普通にいるんだろうなー野心家俗物…という現実への失望も増すけど笑