港に灯がともる鑑賞。 

阪神・淡路大震災関係の映画ということは事前に知っていて、予告もなんか苦しんでるシーンが多かったので、つらいだけの話だったら嫌だなぁと、ほんの少し思っていた。でも震災や被災に関してよりも、灯と家族についての話で、しかも家族から離れて仕事で出会う他人や地域を通して、改めて自分や家族を知るという話になっているのが面白かった。
嫌だなぁというのは、こんなに大変でした!こんなにつらいことがありました!と言われても、自分のことのようにずっと同じように悲しむって私にはあまりできなくて、だからもしそれだけの映画だったらしんどいなぁという意味で。作中にもあったけど地元の人にしたって、「いやー正直何とも思ってない、よくわかんないし」みたいなスタンスの人だって実際いるだろうし、灯も父親のする苦労話にうんざりしていて、違うやり方じゃなきゃ通じないって、普通にある。

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港に灯がともる鑑賞。続き。 

その灯が「長田に行ってみたらおばあちゃんのことを思い出した」と、父親と話せるようになっている。電話での距離とはいえ。父親は「今までさんざん言ってきたじゃないか」というけれど、自分の経験によって、自分の人生に関係があると思って初めてその話が灯にとって意味を持つ。そこが良いなぁと思ったし、同時に意志の疎通?教育?がうまくいってない。
家族という閉じた場所にいて何度も何度も聞く話より、外に出て仕事として出向いた先で出会う人・生活を通して知ること、社会に出ることで経験と実感が結び付く。外の人と繋がって生きることが、ルーツを含め自分自身や家族をより知ることに繋がっているし、彼女の精神面にも反映されているのかなぁと思った。外を向くことで自分を知るのが、何もかもわからなくなって身動きが取れないみたいな精神状態からの脱出になったのかなと。

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