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82年生まれ、キム・ジヨン鑑賞。
人間って心の栄養が足りないと簡単に壊れちゃうんだなぁ。憑依状態の時の人格がジヨンを守ってくれていた(あるいはジヨンが守りたいと思う?)女性なのも、女性として生きる苦しみの一つにも思える。そのみんなが味わってきたことだから、「わかるよ」「ごめんね」を含むような守り方。赤の他人で、ジヨンを詰る側に女性がいるのも、ジヨンを守る女性がいるのも強く印象に残った。
ものすごく嫌な人も出てくるけれども、例えばその人がいなかったとしてジヨンの生きづらさが消えるわけではない。誰か一人が特別悪いってわけではないのが、根深い問題だしリアルだと思う。リアルと言えば、カフェで盗撮事件の顛末を話した後、女性たちが吐くため息が、ズシッときた。冗談みたいに笑い飛ばせもしない、どうしようもない時のため息。

嫁姑・母娘にしても、というかこれはたぶん性別関係なく誰でもある気がするんだけど、足を引っ張る精神ってなんなんだろう。自分がした苦労を他人もしないと気が済まないってことなのか、他人が幸せだと自分の取り分が減る気がするのか。新しいものも便利なものも人が暮らしやすくなるように作られるんだから、どんどん利用すればいい。これは自省/自戒の気持ちも込めてだけれど、「昔はこんなに大変だった」に続く言葉が「だからもう誰もそんな苦労しなくていいよ!」であるような、寛容な人間でありたい。

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