アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方鑑賞。
観終わって、映画終盤のロイ・コーンじゃないけれど、私も気力を吸い取られてぐったりしちゃった。とてもパワーのある作品だったから。
あまりぱっとしない青年が、どんどん権力者の顔になっていく。もちろんメイクの効果もあるし、権力者ムーブ?人の話を聞かなくなるようなキャラクターもあるんだけど、話す時のちょっと唇をとがらせたような表情とか、セバスチャン・スタンがどんどん今のトランプに似てくるのがすごい。でもまつげがセバスチャン・スタンだからちょっと安心する!(なんだそれ)
ロイ・コーンのジェレミー・ストロングもすごかった。なんかもう、目つきがただものじゃない。三白眼で表情も全然変わらないし、姿勢も独特だし。それと終盤の憔悴しきった弱弱しい姿のギャップがすさまじい。
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アプレンティス:ドナルド・トランプの創り方鑑賞。続き2。
(あくまでもこの映画の)トランプがこういう人なのは自分が空っぽだからかな、と思う。すごい人と友人の俺はすごい。自分の考えも別にないから、「金もうけは芸術だ」と言ったウォーホルの言葉も映画の最後の取材で「取引は芸術だ」としてしまうし、コーンのルールも自分のものとして、すごい人が口にしたことをそのまま自分の言葉にしてしまう。そういう空っぽの人が上り詰めていくのって、ひいては他人に勝ちたいだけの空っぽがもてはやされる今になっていくのって、シンプルに怖い。