動物界鑑賞。 もっと見る
動物化は病気や障害のメタファーなのかな…それだと比喩がストレートすぎてワクワクしないかもと思っていたけど、なんかちょっと違う気もする。新しい考え方をする人とかその程度のことなのかもしれないし、もっと何かしっくりくるような変換ができそうな気もする。でもまぁ、そんなことは本質ではなくて、親子の物語。病気が蔓延する世界で~という話と観ると漠然としすぎるけど、夫婦関係に問題を抱える父親が息子の思春期の変化を受け入れる話、とまとめるとコンパクトになりすぎるか。フランソワが、前向きで、なんとかなる、なんとかするって精神で、家族をつなぎとめようとしているのが悲しい。変化は止められない。それをわかっているから、ラナらしき人影を遠くに見た時に固まってしまう。どんなに頑張ったって何ともならないこともあって、それに直面するのを恐れる気持ちがこの人にもあるんだなーってのが辛かった。だけど、変化も孤独も受け入れる度量のある人で、この人のおかげで物語が美しく閉じたという気がする。エミールとフィクスの関係も面白かったし、フィクスがデレていくのが良いよね(違う) #映画 #映画鑑賞 #動物界
動物界鑑賞。続き。 もっと見る
フランスだからこの感じだけど、よその国が作ったら全然違う映画になりそう。怒りであれ悲しみであれもっと過剰にエモーショナルだったり、もっと酷いパニック映像を作ったりしそう。この比較的こじんまりした?感じと、奇病?の原因や対策に関しての映画ではなくあくまでも一つの家族を中心にする作りで、最後にフランソワがエミールを自由へと送り出す爽やかさ?が、フランスっぽくて(そんなにフランス映画知らないのに、適当なことを言っている自信がある)好き。
映画好きの為のマストドン、それが「映画ドン」です! 好きな映画について思いを巡らす時間は、素敵な時間ですよね。