ジョイランド わたしの願い鑑賞。続き。
きっと家族の全部が嫌だったわけじゃない。だけど、妊娠が、本格的にこの家から逃げられなくなった絶望へと繋がってしまった。序盤の食卓と同じ構図がよその家族を入れる形を変えてもう一度あって、その時のいたたまれなさはちょっと笑えたし、なんならここで父親が家族の前で恥を受け入れるとかなんとかで柔らかい方向に向かうとかコメディ風な流れで丸くおさまるのかと思ったのに…。ムムターズの犠牲の上に成り立つ幸せ。みんなが知っていながら気づかないフリをして全部押し付けたから、壊れてしまった。ヌチが言及してくれたことだけが救い。
結婚してからも働いていい?それなら…と、最後に(あれが二人の始まりである)ムムターズの見せたあの屈託のない笑顔を持ってくるのもそつがない。本当にすごく良かった。ビバ周りのことなどもうちょっと書きたいけど、作品が良かったからこそショックも大きく、頭の中が整理できてない。たぶんそのうち感想を付け足す。