パスト ライブス/再会鑑賞。縁についての物語。あるいは初恋の。24年越しの初恋。 

正直…感想が書きづらい…。
まず1番の感想は「初恋を20年も引きずるものじゃないなぁ」だった。最初、ヘソンは何をしに行くのだろう、と思ってしまって。奪ってやろうとかでもないから。片やノラにとってはとっくにもう終わっていたものだと、私は思う。だから何のためらいもなく再会した途端にハグができる。もちろん、ハグをする文化で育った人と、ハグをする文化で育っていない人の違いもあるだろう。それがあっての最後。ヘソンが逡巡なしにハグをするのは、終わらせると決めたからだ。そのためにニューヨークに来たのかぁ…と、そこは少し納得がいったかもしれない。今のノラではなく、自分の中のナヨンとの決別。「その時会おう」は「来世で会おう」で、もう永遠に会わないということだ、たぶん。だからノラは泣いたのだろう。初恋はいつまでも記憶に残るし、縁だって形を変えてもずっと繋がっていたかもしれない、でもノラは、もしかしたら友情も失ってしまった。

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パスト ライブス/再会鑑賞。続き。 

2番目は、こういうの見ると、アーサーの立場…と思ってしまう。韓国語をどこまでわかっていたのだろうか、もしかしたら、6割7割はわかっていたんじゃないか…勝手にハラハラしてしまって見ていられない。別に誰もそんな変な会話はしていなくても。ノラとヘソンがプラトニックだからこそズカズカと踏み込めないというか。夫なんだから少しくらい幅をきかせたっていいのに(まぁ、そんな人だったらノラのパートナーになってない思うけど)、「自分の知らない君がいる」ことへの不安を口にしたり、静かに二人の隣に座ってたり。あー!良い人だからこそ落ち着かないー!

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