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どん底作家の人生に幸あれ!鑑賞。
良かったことも悪かったことも、人生の切れ端を書き散らした紙をいっぱいに詰め込んだ、目まぐるしくも楽しい物語。
『デヴィッド・コッパーフィールド』を読んだことがないのだけれど、あらすじを読んだ限り割と展開としては忠実で、波乱万丈なのはそのままなのか!と面白かった。だいぶ駆け足だと思う。思うけれども、すごーくこだわってるのだと伝わってくるし、キャラクターがそれぞれものすごく立っていて、演じる人たちのバリエーションが豊かなのも面白かった。
きったないロンドンの街やカンタベリーのおばさんの家…特に庭が大変美しかった。また、一番良かったのは海辺の船の家。幸せだった子供の頃はものすごく楽しく見えた場所が大人になって訪れるとあの頃の魔法が消えたように見える、みんなの優しさはあまり変わっていないのに…みたいなところ、ぐっときた。
ディック氏(ヒュー・ローリー)やミコーバー氏(ピーター・カパルディ)が変人すぎる良い味出しまくってて最高に好き。すっとんきょうってこのことか。愛しい🪁🪁🪁

どん底作家の人生に幸あれ!鑑賞。ネタバレって話でもないけど『ソルトバーン』のネタバレな追記。 

脇役だけどユライアで強烈に『ソルトバーン』を思い出して、そっか…やっぱりディケンズの時代からそうなのか…となる。ディケンズの時代というかもっとずっと昔からそうだしこれからも、上流と下流(の意識)がある限りその恐れ/下剋上精神はどちらの側にも根付くのだな。安直だけどその究極の形は『タイムマシン』だろう。直そうとか変えたいとか…までいかなくても…居心地の悪さだけでも生まれればそれは良いことかもしれないけど、作品読んで面白かったーで終わっちゃうだけならその作品自体って意地が悪いと思う。好きだけど。

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