ようやく『クライム・ヒート』を観た訳だが、ぼやけた背景の後ろから怖い人達が歩いて登場してきて次第に顔の輪郭がハッキリとしてくるので、じっくりと歩み寄ってくる怖さにドキドキしてしまった。
街の中には絶えず越えてはならない境界線があることを常に意識させられ、そんな繋がるはずのない「あちら」と「こちら」の世界を無邪気に行ったり来たりしていた存在が「犬」だったのかなと。そう考えるとラストの「フェンス」にもしみじみとしてしまう。
あと扉でも何でも、開けると見たくない光景が拡がる感じ、ホラー映画みたい。
やっぱり映画は犬が大事なのかもしれない。そしてトム・ハーディ主演作も外れは無いのかもしれない。
@josejose 夜の街や不穏さを撮れる人がいたら観てみたいですね。