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『移動都市 モータル・エンジン』 

移動都市というのが最初ピンと来なかったが、『ハウルの動く城』の城を山みたいな文明都市+戦車(というか山車?)みたいになり、小さい都市を吸収……というか都市+山車が襲ってきて、これとレジスタンス軍との戦い。
襲って来る移動都市は「悪魔くん」に出てきた家獣のさらに超巨大版だけど、こればかりは見ないと感覚的に分かりにくいかも。

決戦の図は『マッドマックス 怒りのデスロード』の濃い部分を抑えた移動戦と、終盤の巨大移動都市の攻防は戦闘機対巨大戦艦みたいなバトル。

移動都市と反移動都市/吸収・襲われる小都市に富裕層・貧困層とわかれ、その感覚は『メトロポリス』や『エリジウム』に通じるものがある。

その中で主人公の少女ヘスターが移動都市ロンドンの指導者ヴァレンタインへの復讐劇やアンドロイドとの親子のエピソード、ヴァレンタインの父娘のエピソード、そして反移動都市軍の男勝りなアジア系の女性リーダーの魅力など見所が色々あるが、若干散らかり気味。

個人的には複数回見てすっきりするタイプの映画かな。

『アクアマン』二回目② 

強いて苦言を呈するなら前半戦でロシアの潜水艦が襲われたり、地上のどこかの軍の潜水艦が海の王国を攻撃した描写があったが、今回はそれだけで終わっている。出来れば地上の人々との絡みをもう少し見せて欲しかったが、それまで含めると尺が3時間半や4時間になりかねないのでやめたのかも。

今回はオーム王が覇王となり総攻撃をかける前にアクアマンが食い止めたってなるけど、
おそらく続編で、地上の誰かが海の王国にまた喧嘩を売って海の王国VS地上の海軍(USネイビーかロシアか韓国海兵隊かはわからないが)の壮絶なバトルを希望している。

あと「ピノキオ」とか「人魚姫」などディズニー作品の引用も大胆かつさらりとやってのけているし、そもそもの主人公の名前のアーサーもやはり円卓の騎士キング・アーサーと被せるなど小技が上手い。

あと今回の地上のシーンは主人公&親父が住む灯台がある小さな港町とサハラ砂漠とシチリアのみだったが、次回はもう少し都会な街で地上の民と海底の民の壮絶なバトルを期待したい。

『アクアマン』二回目 

アクションにつぐアクションと幻のトライデント探しからの最終決戦と大枠の作りはオーソドックスながら、その中身を海の覇王争奪戦と黒人海賊の復讐と覇王としてのカリスマを得るためのアクアマンの試練と見ると色々納得。

続編の可能性が高いこともさることながら、地上でのヒーロー「アクアマン」が既に認知済みという辺りから今回の『アクアマン』の前日譚を作る必要がある。

今回の『アクアマン』は『アクアマン』内の話でもエピソード3か4の可能性が高く、ストゥームトゥルーパーのような兵士や海中の大決戦描写も含めて『スター・ウォーズ』サーガとダブって見える。
海中の『スター・ウォーズ』と言っても過言ではない。

幻のトライデントを巡るエピソードが『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』だったり、伝説の怪獣が『パシフィック・リム』のカテゴリー5の怪獣風だったり、あらゆる要素を上手く組み合わせている。

『ファースト・マン』二回目 

その前のマーキュリー計画を描いた『ライト・スタッフ』を思い浮かべると、家族とのシーンやソ連との競争などを最小限にし、大分シンプルにしている。

加えて、この映画では娘や同僚の死、直前での失敗、世論の批判などネガティブな方面からより緊迫感を高めている。

さらに、地上から月を眺めるシーンや家族との距離感など、至るところで距離感と削ぎ落としが見られる作品だった。

今日は流山おおたかの森で
『ファースト・マン』(2回目)→『アクアマン』(2回目)を見る

DCコミックス映画個人的格付け 

『ダークナイト・ライジング』、『ダークナイト』>『アクアマン』、『バットマン・ビギンズ』>>『ワンダー・ウーマン』>>>>>>『ジャスティス・リーグ』>>>>『マン・オブ・スティール』>>>>『バットマンVSスーパーマン』>>>>>>>>>>>>>>>>>∥越えられない壁∥>>>>>『スーサイド・スクワッド』

『アクアマン』初見② 

アクアマンのバトルは基本的には肉弾戦。マッチョでタトゥーが目立つアクアマン/アーサーはさながら海のスーパーマンと言ったところ。
今回は代々海賊一族のデイビッドが敵となる。代々引き継がれる海賊家業にオーム王提供のアトランティスの最新技術を駆使したハイテクアーマーを黒く塗り、ブラックマンタとしてアクアマンに立ちはだかる。このブラックマンタの造形が不気味ながらインパクトがあり敵としては十分。
敵側の大ボスになるオーム王は嫌な敵側の将軍としてまあまあかな。
それ以上にオーム王の参謀でありながら、アーサーの師匠でもあるウィレム・デフォーのバルゴがいい味を出している。てか、ウィレム・デフォー、いるだけで面白い(笑)。あれはズルい。
アーサーとメラのトライデント探しはまさしく『レイダース/失われたアーク《聖櫃》』の流れで、アドベンチャーとしても楽しめる。

『アクアマン』初見① 

この面白さは色々納得。

いわゆるヒーローのアクションバトルに伝説の海底王国アトランティスの王位争奪戦、その王位争奪戦のキーになる伝説のトライデント(三又槍)を手に入れるためにアクアマンことアーサーとゼベル王国の王女とのトライデント探しのアドベンチャー、さらに序盤にアクアマンとの潜水艦内でのバトルで父親を亡くす代々海賊一族のデイビッドがオーム王と手を組み特殊スーツでアクアマンを襲うなど、濃厚な内容のアメコミSFアクション大作。

何よりも凄いのが海に沈んだ伝説の海底王国アトランティスの描写。海底での大掛かりなバトルでは怪獣のような巨大生物を使って戦い、兵士は『スター・ウォーズ』シリーズのストゥームトゥルーパーさながらのスーツを纏いバトルを繰り広げる。
宇宙や空や高所ばかりで繰り広げるのがSF(Science Fiction)ではない。これぞ海のSFである!

『女王陛下のお気に入り』2018年12月18日の試写にて⑤ 

『女王陛下のお気に入り』のギリシャ人監督ヨルゴス・ランティモスは2010年代の最注目監督にのしあがった。
『籠の中の乙女』
『ロブスター』
『聖なる鹿殺し』
いずれも傑作か秀作。
クリストファー・ノーラン、ミヒャエル・ハネケ、クザヴィエ・ドランに並ぶ天才。

『女王陛下のお気に入り』2018年12月18日の試写にて④ 

中世ヨーロッパを扱った映画というと『エリザベス』2本や『ブーリン家の人々』、『恋に落ちたシェークスピア』とか色々あるが、『女王陛下のお気に入り』は主人公はいわばメイド(エマ・ストーン)で、アン女王がかなり醜く描かれている辺りも上記に挙げた中世ヨーロッパ(イギリス)の映画とは一線を画している。成り上がり映画としても『バリー・リンドン』に近く、ベースには『ゲームの規則』も感じられる。

『女王陛下のお気に入り』2018年12月18日の試写 にて③ 

『女王陛下のお気に入り』は久しぶりに『バリー・リンドン』とタメをはれる中世ヨーロッパのドロドロ人間ドラマ。大半は実在の人物ながらもほとんどフィクション。でもリアリズムなアプローチはソフィア・コッポラの『マリー・アントワネット』とは逆。不穏さは『バリー・リンドン』や『アマデウス』以上。

『女王陛下のお気に入り』2018年12月18日の試写にて② 

中世イギリスって道でうんこや小便しているから、泥道の泥はほとんど=肥溜め。その泥に泥まみれになるエマ・ストーンの実質スカトロプレイや女王をめぐる不穏な人間関係。それらの汚さが映画としては面白く、素晴らしかった。

『女王陛下のお気に入り』2018年12月18日試写にて① 

ここ一週間で試写で2回見た『女王陛下のお気に入り』は色々ファンキーな映画だったなー。泥の風呂に入ったりマスかきシーンやレズシーンたっぷりの中世の映画。来年のナンバー1候補。

500%ランティモス映画ですよ。

『ロブスター』を2016年のベストにしている俺が2019年のベストにしてます(笑)。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

『女王陛下のお気に入り』にデートで誘われてランティモス監督好きな私は喜んでいたけど、いまになって相手の方が「これもしかして変な映画? ただの歴史ものとかじゃない?」とか言い出してます。私、『ロブスター』の話も『聖なる鹿殺し』の話もしたじゃん! 『女王陛下』の内容はよく知らないけど、たぶん見終わったあと変な空気になる映画だと思うとも言ったじゃん!

あー、明日雪なのに『アクアマン』の予約を入れてしもうた

クリント・イーストウッド主演『人生の特等席』だね。

じょ~い@えいがどん さんがブースト

無名投手がマイナー契約 きっかけはSNS動画投稿 - 水次祥子の「MLB 書かなかった取材ノート」 - MLBコラム : 日刊スポーツ nikkansports.com/baseball/mlb/

この記事で思い出したのだけれど・・・

“球場でピーナッツを売る仕事をしてた少年がスカウトの目にとまって、メジャーリーグ入りする”みたいな話の映画、なんだっけ?主人公はスカウトのほうだったような・・・

日本には『遠雷』を作った根岸吉太郎がいるが。その根岸さんの作品が10年以上ないのはヤバい。

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