『バリー・リンドン』の感想です。
この映画を見たことがある人生と、見たことがない人生は、大きく変わってしまうと思います。
ちょっと中だるみもしますが、それも最後にシーンに至るまでの前振りだと思いえば、これ以上ない演出とも言えます。
それくらい・・・・最後のシーンで映し出される言葉が凄い。
20年以上前に見ましたが、いまだにその文言が映し出されたときの感慨は忘れません。
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12月7日公開の『旅するダンボール』を見た。
段ボールから財布を作る島津冬樹さんにスポットを当てたドキュメンタリー。
何よりも島津さんの物の見方、価値観、発想に驚かされる。
段ボールのドキュメンタリーというのでシズル感が非常にわきにくいが、見たら驚く。みうらじゅん的な感覚。心に響いた。
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『ボヘミアン・ラプソディ』、本当のファンなら色々許せない点が多い映画だね。
やはり、サシャ・バロン・コーエン案のフレディの死後で終わる案をバンド側が蹴り、尺を映画1本分にコンパクトにしたことでリアリティを欠いた失敗作になっている。
ライブエイドのシーンの再現と各登場人物そっくりなら、ドキュメンタリーやライブエイドの映像を見てた方がいい。
そもそもコマーシャルな3分前後の曲にするのを否定した「ボヘミアン・ラプソディ」をタイトルにしながら、最後に輝いたライブエイドをラストにし、お涙頂戴の映画にした、というのが「ボヘミアン・ラプソディ」の精神に反してる。
フレディ・マーキュリーの意が感じられない。一言で言えば、「死人に口なし」の映画だ。
『ボヘミアン・ラプソディ』、楽曲製作時期がおかしい描写だけならまだしも、ソロアルバム製作やエイズの診断と闘病描写など「ライブエイド」以降の出来事を「ライブエイド」以前に盛り込み、嘘で塗り固めたフェイクだった。
『ボヘミアン・ラプソディ』
うーん、映画の趣旨としては悪くないが、いくつか時系列がおかしく、本当にクイーンが好きなら違和感・不満が残る。
ただ、予想以上にフレディの影/毒/闇/孤独は描けてたかな。
『ファーストマン』
いやー、月面着陸の重みを映画館で感じさせる。ジェミニ計画参加から約9年もの間を一気に駆け抜ける。
アポロ11号に至るまでのドラマは若干駆け足気味で『ドリーム』や『ライトスタッフ』と比べると淡白だが、この映画的にはそういう感動ドラマを狙ったわけではない。
とてつもない距離と時間と時代、その間に起こった幾つもの苦難のミッションと妻&子どもたちの家族のドラマなど、そういうのを一切合切詰め込み、その要所要所を感じることで、終盤に訪れる月面のグラヴィティを感じさせてくれる。
それは『2001年宇宙の旅』が50年経った現在でも通じるように、『ファーストマン』は50年もの時空を越えて月面の地の重みを映画館で感じさせてくれる。
『ゼロ・グラヴィティ』のラストが地球の重力なら『ファーストマン』は月面と時代と家族の重さ。
これである。