原作を読んでから考える『レディ・プレイヤー1』
原作「ゲーム・ウォーズ」からはかなり改変。ウルトラマン等版権で使えないキャラやレオパルドンみたいにアメリカでマイナーなキャラのため却下されたキャラもあっての改変もあるが、
冒頭のカーレースのように映画ならではの大胆な改変もあり、原作とはかなり別物感がある。
図書館にいってハリデーについて調べるくだりや「バラのつぼみ」というキーワードなど『市民ケーン』的な要素と過去振り返りやダンスシーンなどの『素晴らしき哉、人生!』のオマージュ、さらには『シャイニング』の大胆な再現、『E.T.』的な終盤のカーチェイスなど、あれはスティーヴン・スピルバーグのイースター・エッグだった!
恐るべし映画である。
その『レディ・プレイヤー1』、今回レオパルドンが出なかったり、マジンガーZ、ライディーン、キカイダー、ウルトラマン、ゴライオン、エヴァンゲリオンが出なくて、
ラッシュの「2112」やAC/DCの「Dirty deed done dart cheap」を始め、Wham!の「Wake me up before you go-go」、シンディ・ローパーの「Time after time」、デフ・レパードの「Per some sugar on me」、他ボン・ジョヴィやジャーニーの曲がかからなかったのは著作権、使用許諾権といった事情やマイナーだから使われない、かからなかったのだろうが、
一番の理由は続編のために残した、とも考えられる。
今気が付いた。映画版の『レディ・プレイヤー1』で使用されてない、原作「ゲーム・ウォーズ」に出てくる楽曲は、ラッシュの「2112」以外はほとんど他の映画で使われているから使わなかったのか!
例えば、AC/DCの「Dirty deed done dart cheap」は『スーサイド・スクワッド』で使われてるし、
Wham!の「Wake me up before you go-go」とシンディ・ローパーの「Time after time」も複数回映画で使われているど定番だし、
デフ・レパードの「Per some sugar on me」は『ロック・オブ・エイジ』で使われている。
ボン・ジョヴィやジャーニーの曲もしかり。
トゥイステッド・シスターの「We're not gonna take it」は『ロック・オブ・エイジ』で使われてるけど、インパクトが薄いから思いっきり使ったかな。
あ、それなら『サタデー・ナイト・フィーバー』なんかモロに使っているか……。例外なんだろうけど。
ともかく、スピルバーグとアラン・シルヴェストリは他の映画のイメージがある楽曲は使用しなかった、と。