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『レディ・プレイヤー1』/原作「ゲーム・ウォーズ」の自分の好きなサブカルチャーで埋め尽くすやり方はありだね。

原作を読んでから考える『レディ・プレイヤー1』 

原作「ゲーム・ウォーズ」からはかなり改変。ウルトラマン等版権で使えないキャラやレオパルドンみたいにアメリカでマイナーなキャラのため却下されたキャラもあっての改変もあるが、
冒頭のカーレースのように映画ならではの大胆な改変もあり、原作とはかなり別物感がある。

図書館にいってハリデーについて調べるくだりや「バラのつぼみ」というキーワードなど『市民ケーン』的な要素と過去振り返りやダンスシーンなどの『素晴らしき哉、人生!』のオマージュ、さらには『シャイニング』の大胆な再現、『E.T.』的な終盤のカーチェイスなど、あれはスティーヴン・スピルバーグのイースター・エッグだった!

恐るべし映画である。

『レディ・プレイヤー1』の原作「ゲーム・ウォーズ」(上)(下)読了。
映画とは共通度が20~30%ぐらいで原作オリジナルとして楽しめた。
3つの鍵の関門だけでなく、3つのゲートの関門もあり、そのすべてがレトロなアーケードゲームで行う形になっていて、映画版の『レイダース/失われたアーク《聖柩》』や『市民ケーン』よりも「ゲームセンターあらし」の印象。

『レディ・プレイヤー1』を見た人なら読むべし。

ちなみに「ゲーム・ウォーズ」のクラブシーンはモローの誕生日パーティーでビリー・アイドルとかがかかるぞ。
『レディ・プレイヤー1』を見た人ならまた別の『レディ・プレイヤー1』を楽しめる。

もうすぐ「ゲーム・ウォーズ」(上)が読み終わるけど、一部が同じの別物。『ロッキー・ホラー・ショー』演技&鑑賞会とかいう凄いシーンがある……『レディ・プレイヤー1』にはない原作オンリー。

『レディ・プレイヤー1』原作「ゲーム・ウォーズ」(上)を200ページほど読んだけど、ゲームカルチャー中心で「ゲームセンターあらし」みたいな印象

ただ、『レディ・プレイヤー1』原作のアーネスト・クラインって80年代に8~18歳という多感な時を過ごしてるけど、メジャーリーグやアメリカンフットボール、プロレスやボクシングには興味がなかったんだよね……
音楽もTOP40の浅い所なんだよね。
まあ、そこは『レスラー』や『ロック・オブ・エイジ』、『エブリバディ・ウォンツ・サム』を見て、って感じかな。

今わかったけど、『レディ・プレイヤー1』の原作/脚本のアーネスト・クラインって『ファン・ボーイズ』の脚本家なんだって!
大納得!
『ファン・ボーイズ』でもラッシュの「トム・ソーヤ」という曲が使われてるし。

『レディ・プレイヤー1』を見て思ったこと 

みんな貧乏過ぎる。
プレハブ小屋はまだマシな方で、
ほとんどの人がテントや廃墟に住んでる。

てか、「オアシス」にみんな課金しすぎなんだけど、課金するお金は……あ、ゲーム内で稼ぐのかな……

つまり、ほとんどの人がニートという2045年のコロンバスの未来。

『her/世界にひとつの彼女』といい、『ブレードランナー2049』といい、『レディ・プレイヤー1』といい、最近の近未来の映画にはバーチャルセックス、バーチャルエロが欠かせないね。
『レディ・プレイヤー1』には少ししかなかったが、そこも悪くはなかった。

『レディ・プレイヤー1』のジェームズ・ハリデー役にオスカー俳優のマーク・ライランスをキャスティングする辺りがスピルバーグらしい

逆に今回の『レディ・プレイヤー1』でAC/DCの「Dirty deed done dart cheap」をBGMにレオパルドンでバトルに挑むパーシヴァルが見れなかったのが残念だし、
原作者アーネスト・クラインが大好きなラッシュの曲が大々的にフィーチャーされなかったのが残念でならない。

これは続編に期待する以外ないね。

その『レディ・プレイヤー1』、今回レオパルドンが出なかったり、マジンガーZ、ライディーン、キカイダー、ウルトラマン、ゴライオン、エヴァンゲリオンが出なくて、
ラッシュの「2112」やAC/DCの「Dirty deed done dart cheap」を始め、Wham!の「Wake me up before you go-go」、シンディ・ローパーの「Time after time」、デフ・レパードの「Per some sugar on me」、他ボン・ジョヴィやジャーニーの曲がかからなかったのは著作権、使用許諾権といった事情やマイナーだから使われない、かからなかったのだろうが、
一番の理由は続編のために残した、とも考えられる。

今気が付いた。映画版の『レディ・プレイヤー1』で使用されてない、原作「ゲーム・ウォーズ」に出てくる楽曲は、ラッシュの「2112」以外はほとんど他の映画で使われているから使わなかったのか!

例えば、AC/DCの「Dirty deed done dart cheap」は『スーサイド・スクワッド』で使われてるし、
Wham!の「Wake me up before you go-go」とシンディ・ローパーの「Time after time」も複数回映画で使われているど定番だし、
デフ・レパードの「Per some sugar on me」は『ロック・オブ・エイジ』で使われている。
ボン・ジョヴィやジャーニーの曲もしかり。
トゥイステッド・シスターの「We're not gonna take it」は『ロック・オブ・エイジ』で使われてるけど、インパクトが薄いから思いっきり使ったかな。
あ、それなら『サタデー・ナイト・フィーバー』なんかモロに使っているか……。例外なんだろうけど。

ともかく、スピルバーグとアラン・シルヴェストリは他の映画のイメージがある楽曲は使用しなかった、と。

『レディ・プレイヤー1』では『グーニーズ』の脚本家でスピルバーグと絡みがあり、初期『ハリー・ポッター』シリーズの監督や『ピクセル』の監督をやったクリス・コロンバスや、『バック・トゥ・ザ・フューチャー』や『フォレスト・ガンプ/一期一会』のロバート・ゼメキスの香りがプンプンする。

クリス・コロンバスっぽいのは、各関門の謎解きの体感ゲームとか、少年の活躍とかね。
『グーニーズ』でも少年少女の恋愛や東洋人キャラもいたしね。

『レディ・プレイヤー1』でジョーズやE.T.やグレムリンは出してないが、わりと早い段階で『ジュラシック・パーク』風の恐竜を出してるし、骨格はインディ・ジョーンズシリーズだし、終盤のIOIとのカーチェイスは『E.T.』を彷彿させるは、しっかりとセルフオマージュもやってる。

『レディ・プレイヤー1』は
・子供の部屋が汚い
・子供が危機に陥る
・サイドミラー越しに大切なシーンがある
・両親を早く亡くした不幸な家庭環境
など、スピルバーグの特徴がたっぷり

『レディ・プレイヤー1』は『レイダース/失われた聖柩』を骨格に『市民ケーン』や『シャイニング』や『スター・ウォーズ』や『グーニーズ』、そして多くの80年代サブカルチャーで肉付けしてる

でも『レディ・プレイヤー1』で「「戦争と平和」はある者からしたら冒険物語かもしれないが、ガムの紙の文字を読んで宇宙の秘密を知る人もいる。」をサラッと言ってたシーンは好き

『レディ・プレイヤー1』のクラブのシーンの盛り上がりがいまいちで『サタデー・ナイト・フィーバー』の「Stayin' Alive」でお茶を濁してる

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