ドキュメンタリー映画『新宿タイガー』②
作中で1960年代後半から1970年代初頭の新宿にも触れ、「新宿タイガー」へとなったきっかけを話すが、そこはかなりあっけらかん。
自宅や彼の出生についてもあまり触れない、というか秘密主義のタイガーさんとしてはそこまで裸になれなかった。
けど、その分、彼に密着し、タイガーさんの目線の新宿を存分に見せてくれる。
タイガーさんが愛される理由の一つに誉め殺し、というかほとんどポジティブなことしか言わない。相手のいい部分しか見ず、それだけをひたすら語る。そりゃ、一緒にいりゃ気持ちいいよね。我ながら反省しつつ、タイガーさんから学ぶことがあった。
孤独で歳も高齢なハズだが、とにかく幸せに見える。こうした撮影・製作している監督のタイガーさんへの優しさが物凄い溢れた映画だった。
伝説の「新宿タイガー」さんに会う気分で映画を見るといいね。