ドキュメンタリー映画『新宿タイガー』
知る人ぞ知るタイガーマスクのお面を被り、奇抜なファッションで新宿界隈を練り歩く新宿名物の「新宿タイガー」さんのドキュメンタリー映画。
本人の映画館通いや生業の新聞配達、夜のバーでの美女たちとの一時と「新宿タイガー」に密着しつつ、彼と馴染みがある俳優・女優、バーのマスター、新聞配達の会社の代表取締役などを取材し、「新宿タイガー」の謎に迫る。
とにかくいろんな若手・中堅女優と知り合いで流石に羨ましく思える、が、ある意味それと映画鑑賞と仕事(新聞配達)とお酒しかないから、いわゆるフジテレビの日曜日午後二時のドキュメンタリーみたいな負の部分や辛気くささを排除し、タイガーさんへの愛で包まれたドキュメンタリーだった。
悪く言えばやや単調な構成ではあるが、それが“素”のタイガーさんを映していると思うと一映画人としてある種の幸せに見える。