『岬の兄妹』②
知的障害者の売春とか小人と知的障害者のセックスとか喧嘩で脱糞したうんこを投げつけるとか、テレビではおおよそ放送出来ない倫理なき底辺ワールド。
あそこまで底辺だとホームレスの方がマシというか、ゴミ箱あさりでホームレスと喧嘩するシーンとかおおよそ考えられる底辺がマシンガン乱発のように繰り出される。
それにしても、あの場合なら本来自治体や公共機関と相談すればなんとかなりそうだけど、主人公が頭が悪いだけあってそこまでの知恵はない、ということなのかな?
唯一、主人公の幼馴染みなのか警察官の友人がいるのに、その友人もそういう肝心な所が抜けている。というか、映画を見ている間はそこまでは思い付かなかったから、「相談出来ない」というのはある意味ナチュラルなんだね。
ある意味隣近所がまったく出ない、この無縁社会状態は『誰も知らない』の大人版なのかな。考えさせてはくれるので、やはり秀作かな。