『デス・ウィッシュ』
一小市民の外科医がカージャック犯撃退から銃を持つ死神になるくだりはわりときめ細かで、それなりの説得力はある。犯人が家に入り込む時の描写や銃屋のエロい店員や、後半のゴツい武器、ゴア描写などイーライ・ロスならではのものは随所で感じる。
が、いかんせん敵にこれといった魅力がないのと、ひねりがない質素で地味な脚本で、『キック・アス』1作目のような味気なさがどうしてもある。
あと目を引くキャストがブルース・ウィリスとヴィンセント・ドノフリオと銃屋のねーちゃんだけというのもなんともさみしい。
近作の『グリーン・インフェルノ』や『ノック・ノック』のように頭の設定から面白い作品では力を発揮したが、そもそもがブロンソン主演の西部劇様子が少しバックにある『デス・ウィッシュ』のリボーンは若干改悪も目につき、荷が重かったかも。