『スパイナル・タップ』試写
34年もの時を経て日本初公開となるロブ・ライナーの監督デビュー作にして、架空のロックバンド「スパイナル・タップ」のモキュメンタリー。
サシャ・バロン・コーエンの『ボラット』や『ブルーノ』、去年公開した『俺たちポップスター』のロックバンド版。曲もステージングもステージ演出などどこを切ってもポンコツで、そのポンコツさが映画的には面白い。
ドラマーの死とか彼女がバンドの仲をおかしくするとか、数々のロックバンドのエピソードをかき集めるだけでなく、無駄にド派手なステージ演出(HM/HRのバンドのライブが派手になったのはこの映画公開以降)や再結成ブーム(ディープ・パープルやエアロスミス、ブラックサバスの再結成はこの映画の公開以降)、ブラックアルバム(メタリカが1991年に出してる)など後に起こることもこの映画で予言(?)している。
34年寝かせたから色々と笑える映画である。