『万引き家族』
人類古来からある生活共同体“家族”の在り方や“幸せ”の在り方を根元から揺さぶる映画だった。
この映画の心理は樹木希林が演じる祖母がボソッと言っていた。
「本当の家族だから“期待”してしまう」
生まれてくる息子・娘に自分よりも豊かに裕福により良い生き方を望んでしまう。他の家族と比べてしまう。そこに『そして父になる』の福山雅治演じる男性の家族や『万引き家族』の少女の親元みたいに「裕福なはずなのに子供が喜んでいない、不幸」という現象が生まれる。
そういう“家族”と“幸福”を考えさせられる映画であった。