『アメリカン・アサシン』
テロリストにフィアンセを殺された主人公がCIA工作員になる映画。
最近見た同系統の『レッドスパロー』や『アンロック』と比べてアクションもそこそこあり、CIA工作員の訓練校のくだりといい、ミッションといい、ストレートかつリアリティ。スパイアクション映画のお手本と言える映画。
その中で、マイケル・キートン演じる教官の教えや命令がいくつかある。「命令」の在り方はスパイの世界だけでなく一般社会の企業の上司・部下にも共通しることで、この点において企業で働く多くの人に共感性が高い。この「教え」と「命令」が主人公ばかりだけでなく、自分にもブーメランのように還ってくる辺りに徹底さを感じる。
ガンアクション、カーアクションもさることながら格闘もしっかりしている。主人公の格闘の動きにタックル、グランド、サブミッションとMMAの攻撃・防御を取り入れ、実践的かつ現代的。
訓練の中に銃とVRを併せた最新のものが見れたり、ミッションでのスマホの使い方も現代的。
盛り上がりもそれなりにあり優等生なスパイ映画だが、強いて言えば強烈なインパクトはない。が、出来が良いCIAスパイ映画である。