今試写で見た『29歳問題』
香港の舞台劇(一人芝居)を映画化。
ストーリーはもうすぐ30になるキャリアウーマンのクリスティの奮闘記を軸に、クリスティの父との話、借り住まい先の主のティンのエピソードを交えたオンナの幸せの物語。
会社のNo.2だが部下からは疎まれ、難しい仕事をふられ、長年の彼氏とは上手くいかない美人のクリスティと見かけはハリセンボンの角野卓造だけど、自分のやりたいことを草なぎ剛似の彼氏と楽しみ、ある問題を胸に秘めながら憧れのパリに旅するティン。
いい会社、いいルックス、いい暮らし、いい男、そして仕事の成功ばかりが幸せではない。
映画監督デビュー作ながらも、クリスティの化粧品会社のキャリアウーマンの世界観、生活感、レコード屋の店員のティンの価値観、世界観も完璧に作り上げている。
それもそのはず、この監督こそ舞台版の脚本・演出・主演を全てやった人で、まさしく執念の映画化をパリのシーンやバスの中、会社他各シーンで感じ取れる。