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『ジョーカー』は個人的には大賛成派。
いわゆる悪落ちからのシリアルキラー誕生という誕生な設定を『ハング・オーバー!』のように答えを先に知っている対象人物についての「何者か?」「何でこうなったか?」を解くミステリーになっている。味付けのメインが『タクシードライバー』で、『カッコーの巣の上で』や『セルピコ』、『狼たちの午後』といったアメリカン・ニュー・シネマのテイストをふんだんにまぶした『バットマン・ゼロ』でありアンチ・ハリウッド/アンチ・ヒーローの映画である(メインモチーフの中にはアメリカン・ニュー・シネマでない『キング・オブ・コメディ』もあるが)。
トーマス・ウェインらウェイン産業の富裕層とアーサーらが下で蠢く貧困層のコントラストは『メトロポリス』をも思わせつつ、2010年前後のニューヨークの富裕層に対する暴動をも彷彿させる。アーサーの人物像やシリアルキラーへの堕ち方は『サイコ』のノーマン・ベイツとも今年日本で公開した『ハウス・ジャック・ビルド 』のジャックとも共通する狂気である。
過去を描いたSFながらも、非寛容な社会や資本主義に対する現代のあわせ鏡にもなり得る凶の傑作。

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