ゴジラ キング・オブ・モンスターズ
納得行くために3回見た。
脚本が精巧だった『パシフィック・リム』や『シン・ゴジラ』と比べて、政府とモナーク(現場班)のやり取りが序盤しかなかったり、やけにラッセル親子にクローズアップした脚本に雑さを感じたが、渡辺謙演じる芹沢博士の「ゴジラ愛」と終盤の4大怪獣ガチンコプロレスの圧倒的パワーにねじ伏せられる…というのが今回の『ゴジラ キング・オブ・モンスターズ』かな。
レジェンダリー万達グループの中華風味も雲南省とチャン・ツィーでたっぷり効かせた辺りは『パシフィック・リム2』よりかはいくらかマシ。
生物が死滅する兵器や核投入に躊躇がない荒唐無稽さあるが、世界中で巨大生物大暴れによる終末ムードは擬似的な世界大戦と考えればありかな。
異様なスケールのデカさと同時多発怪獣パニックな様子に『インデペンデンス・デイ』や『デイ・アフター・トゥモロー』、『2012』といったローランド・エメリッヒ風のブロック・バスター/ディザスター/パニック映画に通じるものを感じた。が、監督はエメリッヒではなくブライアン・シンガー周りのスタッフなんだよね。