『ブラック・クランズマン』2回目
スパイク・リーが10年に1回作る力作。
骨組みは潜入捜査、刑事バディムービーで、
これを徹底的にアメリカ黒人特有の音楽、ファッション、言語でまぶす。
もっともな所はアメリカ南北戦争から現代まで根深く続く白人/黒人の憎しみの戦争だが、最大のテーマはそれよりもデカい憎しみやレイシズムにあり、これが始めから終わりまでビンビン。
メッセージ性においては『グリーン・ブック』を凌駕した傑作だが、デュークを迎えたパーティーから某外での派手なシーンがちょっと脚本的にぎこちなく、かつその肝心な所が大味。
あのシーンさえしっかりしていれば文句なしの傑作なんだが、見ようによっては黒人によるピンポンダッシュレベルのイタズラとも言える。惜しいよな。