『キャプテン・マーベル』3月15日公開 初見 ②
飛行やロケット砲のような炎、スーパーパワーといった終盤のヒーローのスーパーアクションの痛快さは当然の面白さとして、
キャプテン・マーベル=ヴァース=キャロルの記憶を辿る物語がSFチックさとサスペンス/ミステリーになっていて、他のアメコミ映画とは一線を画した面白さがある!
その記憶の見せ方も時には断片的で負の記憶のフラッシュバックのようにも見せ、そこに共感とリアリズムがある。
また、設定年代の1989~1995年のアメリカにも懐かしさとそれらしさがある。パイロットのエピソードのシーンに『トップガン』の地上シーンみたいに見えるのもそれらしいし、ヴァースのラフなスタイルにグランジと呼ぶ辺りも90年代らしい。ちなみに着ているTシャツもナインインチネイルズと抜け目ない。
また、ヴァースが宇宙戦士のスーツ姿のままアメリカンの街中を歩く姿がなんとも滑稽で、『クロコダイル・ダンディ』のSF版っぽい笑いもある。