クリント・イーストウッド監督兼主演最新作『運び屋』①
クリント・イーストウッド88歳にして、老いてなお盛ん! イーストウッド節がビシバシ、ズキュンと決まる!!
イーストウッドのセリフの大半がクズだ、クソだ、差別まみれのワルく、尖ってる。まるで、マカロニウエスタン時代の拳銃の乱射の如く、誰彼お構いなしに相手を罵る姿が痛快。
危険なブツを運び、その報酬として主人公の身の回りが潤うが、走り、潤う度にヤバい道にズブズブになり、麻薬捜査官にも目をつけられる。
その流れ、サマ、顛末が奇しくもマーティン・スコセッシの『グッド・フェローズ』や『カジノ』、『ウルフ・オブ・ストーリー』っぽくあり、スコセッシ風味をまぶしたイーストウッド節とも言えよう。